SAZを長時間やる人の目と手首のケア|買う前にできることから
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高リフレッシュレートのモニターを至近距離で見続けて、マウスを握った右手を何時間も同じ角度で固定する。爆弾解除というジャンルは、突き詰めるとその姿勢の反復だ。俺は原作サドンアタックを2007年から遊んで、途中からは仕事として1日の大半をその姿勢で過ごしていた。そのツケが来るのは大抵、指と目からだった。
SAZ(『サドンアタック ゼロポイント』)は2026年7月30日に早期アクセスが始まったばかりで(正式リリースではない)、今まさに毎日長時間潜っている人が多いはずだ。先に断っておくと、俺自身はSAZの早期アクセス版をまだ触っていない。だからこれはゲームの中身を語る記事ではなく、長時間プレイ全般に共通する目と手首のケアの話だ。用途別に並べていくが、最初に言っておくと、この記事で一番大事なのは物を買う前の項目だ。

まず、何も買わずにできる対策はあるのか
ある。というより、こっちが本体だ。目の疲れ対策として一般によく紹介されるのが20-20-20という考え方で、20分ごとに20フィート(約6メートル)先を20秒見る、というもの。要は近くを見続けた目のピント調節を、定期的に遠くへ逃がしてやる。数字は覚えやすくするための目安であって、厳密に守る性質のものじゃない。ラウンド間の待機やロードの合間に、モニターから視線を外して部屋の奥の壁でも見ておく、くらいの運用でいい。
手首も同じで、根本的な対策は休憩と姿勢だ。俺の実感として、手首を痛める人の多くは「机が高いか、椅子が低いか」のどちらかで、前腕が浮いた状態でマウスを操作している。前腕が机やアームレストに載っていれば、手首だけで支える負荷はかなり減る。ここは デスクとモニターアームの高さ調整 と ゲーミングチェアの合わせ方 を先に読んでほしい。物を足すより、今ある机と椅子の高さを直すほうが変化が出る場面は多い。
それと、まばたきの回数。集中しているとまばたきが減るのは一般に知られている話で、画面に集中しているときほど目が乾きやすい。エイム練習を長時間回す日は特に意識したほうがいい。日々のエイム練習ルーティン を組むなら、そこに休憩のタイミングも一緒に組み込んでおくと続きやすい。
症状が続くときはどうすればいいのか
眼科に行ってほしい。ここは曖昧にしない。
目のかすみ、痛み、充血、視界のゆがみ、頭痛。こういったものが数日続く、あるいは休んでも戻らないなら、市販品でどうこうする段階ではない。目の症状は原因が幅広く、ドライアイのようなものから、まったく別の疾患まで含まれる。俺は医療の専門家ではないし、この記事に書いてあることは診断の代わりにならない。手首も同じで、しびれや持続する痛みが出ているなら整形外科の領域だ。
以下で紹介するのは、あくまで健康な状態を維持するための道具であって、治療するものではない。この前提を外して読まないでほしい。
目薬はどう選び分ければいいのか
市販の目薬は成分も使用感もかなり違う。そして人によって合う合わないがはっきり出る。しみる、かえって充血する、といった反応が出たら使用をやめて、パッケージの記載を確認するか薬剤師に相談してほしい。使用前に添付文書を読むこと、これは全製品共通だ。
冷たい清涼感が強いタイプ。長時間プレイの合間に「切り替え」の感覚を求める人が選びがちな系統だ。
こんな人向け: 清涼感でリフレッシュしたい人。刺激に弱い自覚がある人は避ける。
同じく清涼感のあるタイプ。1と2はどちらが上という話ではなく、使用感の好みで分かれる。
こんな人向け: 清涼系を試したいが、1の使用感が好みでなかった人。
どちらも、点眼の回数はパッケージの用法用量を超えないこと。多く差せば良くなるものではないし、症状が改善しないまま自己判断で使い続けるのは、受診が遅れるという意味でむしろマイナスだ。

プレイ後のケアには何を使うのか
プレイ中ではなく、終わったあとに使うもの。ここは目薬とは役割が違う。
目元を温めるタイプのアイマスク。使い捨てタイプと繰り返し使えるタイプがある。
こんな人向け: 深夜までランクを回して、そのまま寝る生活になっている人。
画面から出る短波長の光を一部カットするレンズ。ここは正直に書くが、眼精疲労への効果については見解が分かれており、確立した結論があるとは言えない。
こんな人向け: 色味の変化を許容できて、まず試してみたい人。競技性を優先するなら、無理に付けなくていい。
眼鏡より先に見直すべきは、モニターの設定と設置距離だ。輝度を部屋の明るさに合わせて落とすだけで体感が変わることは多い。真っ暗な部屋で輝度を全開のまま使うのは、負担が大きくなりやすい。この辺は モニター選びの記事 と SAZの推奨設定 のほうが本筋だ。
手首の負担はどう減らすのか
手首の下に置いて高さを合わせるパーツ。キーボード用とマウス用があり、目的が異なる。
こんな人向け: キーボードの手前で手首が反っている自覚がある人。マウス側は自分のセンシと振り方次第。
マウスそのものの重さと形状が手首に響いてくる場面もある。握り方に合っていない形状を長時間握り続けるのは、リストレストを足しても解決しない。マウス選び と センシの設定 を見直したほうが早いこともある。
| 用途 | 使うタイミング | 価格帯の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 清涼系目薬(ロートジー系) | プレイ中の休憩時 | 3本 約1,240円 1本あたり約410円 | 刺激が強い・コンタクト可否は製品表記を確認 |
| 清涼系目薬(サンテFX系) | プレイ中の休憩時 | 5本 約1,640円 1本あたり約320円 | 同上・合わなければ使用中止 |
| ホットアイマスク | プレイ後/就寝前 | 12枚 約1,480円 1枚あたり約120円 | プレイ中は使えない・症状があるときは自己判断で使わない |
| ブルーライトカット眼鏡 | プレイ中ずっと | 約5,990円 | 効果の評価が分かれる・色味が変わる |
| リストレスト | プレイ中ずっと | 約1,950円 | マウス側は動きを妨げる場合あり |
| 休憩・姿勢・輝度調整 | 常時 | 0円 | 続けるのが難しい |
結局、何から手を付けるべきなのか
比較表の一番下を見てほしい。0円の行が、俺が最優先だと思っている項目だ。順番としては、①椅子と机の高さを直す ②モニターの輝度を部屋に合わせる ③休憩を意図的に挟む ④それでも残る不快感に対して道具を足す の順になる。この①〜③を飛ばして④から入ると、買ったのに変わらないという結果になりやすい。
そして繰り返すが、症状が続くなら眼科・整形外科へ行く。ここに挙げたものは全部、健康な状態を維持するための道具であって、悪くなったものを治すためのものではない。俺は現役時代、目の違和感を「疲れているだけ」で片付けて放置した時期があって、あれは単純に判断ミスだった。
SAZは早期アクセスが始まったばかりで、ランクの仕様も含めてまだ動いている段階だ。今の時点で分かっている範囲は ランクマッチの現状まとめ にまとめてある。仕様が固まるのを待つ間も体は消耗するので、長く遊ぶつもりなら、そっちを先に整えておいたほうがいい。
どれか1つだけ、と言われたら—— まず0円の項目(椅子の高さとモニターの輝度)を今日中に直すこと。そのうえでモノを1つ選ぶなら、症状が「乾き・疲れ」なら試しやすい価格の目薬から、「手首の反り」ならリストレストから。合わなければやめられる価格帯のものを先に試すのが、この分野では一番損が少ない。ただし痛みや見え方の異常が出ているなら、買い物より受診が先だ。




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