SAZ開発者ノート#13まとめ|公式が答えた9つの論点と今後の方向性
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開発者ノート#13で、公式は結局どの不満を認めたのか
9項目すべてで「認識している」と明言した。そのうえで時期まで踏み込んだのはカスタムマッチ(シーズン2)と欧州サーバー(準備中・確定次第告知)の2つだけで、残りは「継続調整」「順次修正」という言い方に留まっている。そしてゴーストステップだけははっきり「復元しない」と否定された。
2026年7月31日、ディレクターのキム・テヒョン名義で公開された開発者ノート#13は、Steamレビューに最も多く寄せられた意見への回答という形を取っている。早期アクセス開始が7月30日14時だから、開始の翌日というスピードだ。原作を2007年のサービス開始から触ってきた身として言えば、この速さで名指しの回答が出ること自体は運営としてまともな部類に入る。ただし「認めた」と「直る」は別物なので、項目ごとに温度差を見ていく。
前提として押さえておきたいのは、いま動いているのは正式リリースではなく早期アクセス(アーリーアクセス)だという点だ。コンテンツは今後追加され、バランス調整も不具合修正も走り続ける段階にある。開発者ノート#13の書きぶりが「これから」だらけなのも、そもそもそういうフェーズだからだ。

サーバーとカスタムマッチはいつ改善されるのか
欧州サーバーは「準備中で確定次第お知らせ」、カスタムマッチは「シーズン2で導入できるよう準備中」。これが公式の回答だ。
サーバーについて公式は、現在は「限られた地域のサーバーのみ」でサービスを開始していると認めた。理由も書いてある。早期アクセス初期はマッチングプールの確保が優先で、サーバーインフラを段階的に準備している段階だという。そのうえで追加で欧州サーバーのオープンを準備中で、確定次第、別途お知らせで具体的なスケジュールを案内するとしている。
ここで注意したいのは、公式が名前を出したのは欧州だけという点だ。日本サーバーについては開発者ノート#13でも触れられていない。「段階的に準備している」という文言から今後の拡張は読み取れるが、それ以上を断定できる材料はない。現状のping事情はSAZの日本サーバーとping事情の現在地に整理してある。
カスタムマッチについては、回答の書きぶりが明らかに他と違う。知人と好みのマップやモードで遊ぶ、クランやコミュニティ単位で集まる体験がシリーズの重要な楽しさの一つだった点に「深く共感」と書いたうえで、プレイヤーが自らルームを作成し、マップ・モード・人数などを設定できるカスタムマッチシステムをシーズン2で導入できるよう準備を進めていると時期まで出した。9項目のなかで一番具体的な回答がこれだ。
この不在は早期アクセス初日から可視化されていた。@Tomajapan5 は7月31日に「個人部屋無くなってクイックマッチのみになった(好きなマップ回し出来ないけど荒らしが無いので◎)」と書いていて、荒らし対策としては評価しつつ好きなマップを回せない点を挙げている。@goldenyamato は「マップ指定が無いなら脳死でウェアハウス回しができない あとあまりにもプロバンス来なくて悲しかった、2時間くらいやって一度も遭遇できず」、@tacoske1228 は「SAZ、マップの偏り酷くないか? 10戦くらい回して当たったのシティキャットと地下鉄だけ」と投稿していた。マップ選択の不在と体感の偏りをセットで書いている投稿はよく見かける。なお、マップの巡り合わせの偏りが実際にどの程度あるのかは計測されたデータがなく、あくまで個々の体感として語られている段階だ。
ゴーストステップは戻るのか
戻らない。公式は「熟練度による戦闘力の差が大きすぎるうえ、もともと意図した仕様ではなかった」と判断していると書き、現時点では元の形のまま復元する予定はないと明言した。そのうえで、操作の手応えを別の方法で補えるよう引き続き検討するとしている。
9項目のなかで唯一、はっきり否定された要望がこれだ。ただ書き方を細かく読むと「元の形のまま」という限定が入っていて、操作感を別手段で補う検討自体は続くと読める。もっとも、そこに具体は何も示されていない。
原作勢の受け止めは一枚岩ではない。@sakaki_randori は7月31日に「ゴーストステップ無くなって怒る気持ち分かるけど…本来は出来ないもの SMGでHS1発はやめた方が良い」と投稿していて、削除の筋は通っているという立場だ。バグ挙動由来のテクニックを新作の設計に持ち込まない判断は、競技性の観点では一貫している。挙動の変化そのものはゴーストステップと移動仕様の変化に詳しくまとめた。

武器バランスとPay to Winの不安に公式はどう答えたのか
武器バランスは「実際のプレイデータをもとに継続的に調整する」、Pay to Winは「レアリティによる性能やステータスの差は存在しない」と正面から否定した。
武器バランスについては、早期アクセス以降に蓄積された実際のプレイデータをもとに性能を細かく分析中で、特定の銃器への偏りを防ぎ、どの武器を選んでも公平な競争ができる環境をつくるため継続的に調整していくとした。個別の武器名も具体的な数値も出ていない。
一方でXでは名指しが目立つ。@fpskenny(元プロゲーマーで原作の公式インストラクター)は7月30日に「SAZ楽しかった。P90まだ強いからもっとナーフしていい」と書き、@fine_jp は「強い強いと言われサービス開始と合わせて遂にナーフがきたP90さんまだTDM最強な模様」、@Akhack4747 は「SAZはスモークとP90が強いだけで草」と投稿している。@hasso_sa の「SAZ、まだP90強いらしくて笑えん」、@UtauLeed の「SAZ p90ゲーで草」のように、同じ武器名が繰り返し挙がっている状態だ。別の選択肢を探る動きもあり、@massiro77 は7月31日に「P90精度気になってKRISS使ってるけど可能性を感じています」と書いている。@vivi_lily165 の「SRよりAR強い グレ弱い カスタムつけないと壁抜き1発で死なない ストッピング判定辛い」のように武器以外の体感に触れる声もある。いずれも公式が数値を出したわけではないので、現時点では観測された声として扱うのが正確だ。現時点のティア感は武器リストと現状のティア整理にまとめてある。
Pay to Winへの懸念に対する回答は、9項目のなかで最も具体的だった。公式はパーツスキンのレアリティはスキンのレア度を表すもので、レアリティによる性能やステータスの差は存在しないと明言し、付加オプションも戦闘結果を左右しない範囲で設計しているとした。さらに熟練度クレートを通じて、SPやキーカードを消費せずに同じオプションのパーツを獲得できると、無課金での入手経路まで書いている。パーツオプションのバランスはライブサービス中も継続モニタリングし、問題があれば調整するとも添えた。
この点は @Usui_Haku が7月31日に「SAZ課金しないと強いカスタム組めないと思ってる人居るんですね…武器Lv見てないのかな」と投稿していた指摘と噛み合う。武器はログイン後に初期配布され、他の武器はアカウントレベルを上げるごとに順次開放される。そのうえで使用するごとに熟練度が上がり、その報酬や武器クレートからパーツを獲得してカスタマイズしていく設計だ。ただし課金圧そのものへの不満は別にある。@ZAP_Requ は「SAZ、CBTの時にはSPポイントもらえてたのにアーリーアクセスになったら一切もらえなくて草 流石に課金圧強すぎるって」と書いていた。性能差の有無と、体感の課金圧は別の論点として扱ったほうがいい。課金とPay to Winの実際で構造を分解している。無課金での積み上げ方はブラックマーケットと無課金economyも参考にしてほしい。
ヒットボックスとスナイパーの違和感は仕様なのか、不具合なのか
公式の回答は両方に分かれた。ヒットボックスは「点検する」、スナイパーの使用感は「パーツ選択で変わる」という説明だ。
ヒットボックス判定については、ネットワーク補正による判定の違和感が生じている可能性があると考えており、ヒットボックスの形状とサーバー側の判定ロジックを併せて点検するとしている。原因を特定したという書き方ではなく、点検対象を示した段階だ。
スナイパーライフルの使用感については、原因が明確に説明された。ファストズームがないことで使用感が変わったという意見を一部確認したうえで、スコープパーツによって対応の有無が分かれると公式は書いている。「Scope QS」はファストズーム(アニメーションのないズーム)に対応、「Scope FS」は武器の素早い切り替えに対応で、ファストズーム対応パーツを装着すると原作に近い使用感になる。つまりこれは不具合ではなくパーツ選択の問題で、装備を変えれば今すぐ解決する。SR使いは真っ先に確認しておきたい。全体的な操作感は今後も継続調整するとしている。SRの立ち回りそのものはSR(スナイパー)の立ち回りガイドにまとめてある。
バグとクライアントの問題については、ゲームの起動やロードの段階でそもそも進入できなかった事例が一部報告されていると認め、最優先で対応しており再現環境を確保できた項目から順次修正するとした。ユーザー側にお願いも出ている。問題が起きた場合はバグ発生時の状況の詳細とPCスペックを併せて記入のうえカスタマーサポートへ連絡すると優先的に確認される、という書き方だ。起動しない側の人は、愚痴で終わらせるよりこの経路を使ったほうが速い。

コンテンツ不足と不正対策はこれからどうなるのか
どちらも「これから」だ。コンテンツは追加を継続、不正対策は検知ロジックの強化と通報機能の改善を準備中、という回答になっている。
コンテンツ不足は公式も正面から認めた。モードやマップの数、武器の種類が不足している点は開発チームも認識しており、プレイ体験が単調に感じられる可能性にも共感するとしたうえで、ヴァンパイアモードを含め、多彩なマップや武器を準備しており継続的に追加するとしている。ロードマップ上、ヴァンパイアモードはシーズン2、シティキャットはプレシーズンに位置づけられている。
現状の構成を確認しておくと、ランクマッチと通常マッチの爆弾解除モードが第3補給倉庫・プロバンス・クロスポート・地下鉄・シティキャット(NEW)の5マップ、TDMがウェアハウスとサドン村の2マップで合計7マップ。メイン武器13種・サブ武器4種・専用パーツ200種以上という規模だ。ランクマッチはアカウントレベル9(軍曹Ⅰ)から参加できる。なお「6マップ」という数字を見かけたらFinal CBT時点の古い情報だ。
不正プレイヤーへの疑いに対しては、適用中の検知体系を高度化しており、不正プレイの検知ロジックの強化と通報機能の改善も併せて準備中と回答した。アンチチート機能は常時稼働しており、不正プログラム使用者を定期的に検知し制裁しているとも書いている。Xでは @tRieeeey_ex が7月31日に「SAZすでにもうチートいるやんwww ミニマップに敵映り放題で笑った」、@chocomint_55 が「マップ選べないのとP90バグってるのとチートいても追放できない」と投稿していて、通報機能の改善が名指しで挙がったのは偶然ではない。仕組みの前提はアンチチートの仕組みで解説している。
開発者ノート#13を読んだうえで、いま自分側でできることは何か
3つある。スコープパーツの見直し、不具合の正規ルートでの報告、そして早期アクセス期間中のイベント消化だ。
1つ目は前述のとおり、SRの使用感が原作と違うと感じているならスコープパーツを確認すること。公式が名指しで「Scope QS」と「Scope FS」の役割の違いを説明している以上、これは今日その場で試せる話だ。
2つ目は起動・ロード関連のトラブルの報告経路。状況の詳細とPCスペックを添えてカスタマーサポートへ送ると優先的に確認されると公式が明記している。ちなみに公式FAQの動作環境は Windows 10 / Core i3・Ryzen 3 / GTX 1060 3GB / メモリ16GB とされている。
3つ目はイベントだ。ログインで武器クレート開封に必要な「カードキー」が3枚もらえるチェックインイベントが走っていて、期間中最大42枚、毎日午前9時にリセットされる。無課金でパーツを掘る側にはここが効く。配信は公式に【OK】とされていて、ハッシュタグ「#SAZストリーム」で投稿する配信応援キャンペーン(@Suddenattack_ZP のフォロー+ハッシュタグ、抽選5名にAmazonギフトコード5,000円分、2026年8月12日23:59まで)や、ネクソンクリエイターズのアーリーアクセスハイライトチャレンジ(2026年7月30日14:00〜8月26日23:59、優秀選定特典125,000P・最大20名)も開催中だ。
また、公式は7月31日に別途、ファイナルCBTのブラックマーケット応募券イベントで同じ種類のクレートを2個以上選択した全プレイヤーにイベントクレートが1個ずつしか配布されていなかった不具合を告知し、差分を再配布済みだとしている。ゲーム内通知一覧から確認できる。早期アクセス開始でアカウントは全リセットされている(CBTの名前・階級・KD・設定は引き継がれない)ので、CBT組はこのあたりの受け取り漏れを一度見ておくといい。
9項目を通して見ると、公式が現時点で「直す」と時期を切ったのはカスタムマッチだけで、サーバー拡張は準備中、残りは継続対応という配分だ。逆に言えば、SR使いのスコープパーツ問題のように今日その場で解決できる話も混ざっている。繰り返しになるが、これは正式リリースではなく早期アクセスの初週の話で、正式リリース日も対応機種も日本サーバーの有無もまだ発表されていない。早期アクセス初週の全体像は早期アクセス開始レポートにまとめてあるので、始めたばかりならそちらから読むといい。




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