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SAZのP90はなぜ強い?|ナーフ後も最強と言われる理由と今の付き合い方

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「SAZ P90が強い」という話を、早期アクセスが始まって2日のタイムラインで見かけるようになった。俺は原作『サドンアタック』を2007年から遊んでいた側の人間で、『サドンアタック ゼロポイント』については公式発表と、実際に触っている人たちの公開投稿を追っている段階だ。だからここでは「使ってみたら強かった」という体験談は書かない。誰が何を言っているのかと、P90という銃の一般的な性質から何が起きうるのか、この2つだけで組み立てる。

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SAZでP90が強いと言われているのは、誰の証言なのか?

はっきりしているのは、KeNNy(@fpskenny)が7月30日に書いた「SAZ楽しかった。P90まだ強いからもっとナーフしていい」という投稿だ。俺が確認できている範囲では、特定の武器を名指しした言及はこれくらいで、同じ趣旨の証言をまとめて拾えているわけではない。

KeNNyは原作サドンアタックの公式インストラクターで、2008年12月に当時の日本トップクランNabDへ移籍した人。プロフィールには「FPS歴25年」「ex-REJECT VALORANT HEAD COACH」とある。原作の競技シーンと現代FPSの両方を通ってきた側の証言、という点で軽くはない。

気になるのは「まだ強い」という言い方だ。以前の段階から同じ印象を持っていたようにも読めるが、本人がテスト版との比較を明言したわけではないので、そこは俺の読み取りにすぎない。同じ時期にMatcha(@matcha3_、元NabDクランマスター)やziNovif(@zinovif1、SACTL2010-2011のMVP)といった原作トップ層も公開投稿でプレイに触れているが、武器バランスへの言及は確認できていない。現状は「一人の元トッププレイヤーが強いと言っている」段階で、計測データでもコミュニティの総意でもない。武器全体の位置づけはSAZ武器一覧とティア考察で整理している。

サドンアタック ゼロポイントのキーアート
早期アクセス時点でメイン武器13種・サブ武器4種が実装されている/画像:SUDDEN ATTACK ZERO POINT 公式

SAZのP90、そもそもこの銃は何が特殊なのか?

答えを先に書くと、「弾が減らない」と「近距離で撃ち勝ちやすい」を同時に持っているところだ。

実銃のFN P90はPDW(個人防衛火器)というカテゴリで、専用の小口径弾を使い、50発の弾倉を機関部の上に寝かせて載せている。サブマシンガンとしては装弾数が多く、発射レートも高い部類だ。この形をゲームに落とすと、多くのFPSで似た性格になる。撃ち始めから弾切れまでが長いのでリロードで途切れにくく、レートが高いので至近距離では先に当てたほうが押し切れる。逆に遠距離では反動の拡散と威力減衰で分が悪くなる、というのが一般的な設計だ。

ただし、SAZのP90の装弾数や発射レートが実際にいくつなのかは確認できていない。公式からスペックの発表も確認できていない。ここから先は「PDW型が強いと感じられるとき、たいていこの構造になっている」という一般論として読んでほしい。

SAZの倉庫マップの屋内エリア
近距離武器の評価はマップの交戦距離に引きずられやすい/画像:SUDDEN ATTACK ZERO POINT 公式

SAZの爆弾解除とチームデスマッチ、P90が効くのはどっちだ?

理屈の上では両方で効くが、効き方の理由が違う

爆弾解除は、ラッシュと設置後のリテイクという「狭い場所に人が固まる瞬間」が生まれやすいルールだ。複数人を巻き込む場面で弾切れしにくいのは単純に有利になる。一方チームデスマッチはリスポーンがあるぶん、短い距離での接敵が続けて起きやすい。リロードのために引く時間そのものが損になりやすく、装弾数の多さが別の形で効いてくる。

そして近距離武器が問題視されるのは、単体性能が高いときより、マップ構造がその得意距離を量産しているときだ。早期アクセス開始時点のマップは、チームデスマッチと爆弾解除向けに7つ。原作の倉庫は屋内の距離が主体で、遠距離武器の強みが出る前に接敵が終わる作りだった(→倉庫マップ攻略)。ゼロポイントの各マップがどこまで同じ距離感なのかは、俺には断定できない。加えてマップを選べない、特定のマップばかり出るという声もX上にあり、そのとおりなら交戦距離の偏りはさらに大きくなる。ただしこれは体感の報告で、仕様としては公式からの発表は確認できていない。

SAZ最強武器と言われる相手に、どう対策するのか?

原作の頃から、近距離武器への答えは大きく2つだった。距離を取ることと、角を作らないことだ。

距離は分かりやすい。相手の間合いに入る前に、開けた場所で先に見つけて撃つ。問題は2つめで、これは「一度に複数の角を見ない」という意味になる。角が2つ以上見える場所に立つと、片方を見ている間にもう片方から詰められる。近距離武器はその一瞬で仕事を終わらせてくる。角を1つずつ処理していけば、相手は詰めるコストを払わされる側に回る。

もう1つは音だ。原作でも足音の情報量は勝敗に直結していた。詰めてくる武器は、詰めてくる過程が音になる。足音と索敵の考え方FPS設定・感度ガイドは、この手の相手への地味だが効く対策になる。

SAZのクロスポートマップ
角を1つずつ処理する動きは、原作から変わらない基本/画像:SUDDEN ATTACK ZERO POINT 公式

SAZの武器バランス、この評価はこのまま固まるのか?

固まらない前提で見たほうがいい。これは正式リリースではなく早期アクセスで、7月30日に始まったばかりだ。公式Xはすでに「アーリーアクセスレビューフィードバック」として、多く寄せられた意見への現状と改善の方向を説明している。調整する気で回している段階だということだ。

2026年のロードマップもプレシーズンからシーズン3まで引かれていて、各シーズンで新武器や新マップが追加される予定になっている。武器が増えれば交戦距離の分布ごと変わる。今日の「最強」が来月もそのままである保証はない。

だから、特定の1丁にゲーム内資産を全部寄せる判断は慎重でいい。カスタムパーツが高額だという声も出ている以上、急ぐところじゃないと思う。経済まわりはブラックマーケットと無課金の立ち回り、全体の状況は早期アクセス開始レポートにまとめてある。

正直なところ、こういう「あの武器が強い」という話がタイムラインに流れてくること自体が、俺にはかなり嬉しい。2019年に日本のサービスが終わってから、この銃の名前で誰かと言い合う機会なんてなかった。老兵が戻ってきて、また同じ話をしている。ナーフの是非は、そのあとの話でいい。

P90の性能調整はいつ来るのか?公式の回答

【2026年8月6日 追記】調整が入った。同日の定期メンテナンスで、P90はダメージ34→33、命中率77→76の下方修正を受けた。このパッチで下げられたのはP90だけで、M249・M16A4・MP5は逆に強化されている。とくにM16A4は命中率が75→77となり、数値の上ではP90(76)を上回った。全変更点と読み解きは[8月6日パッチノートの全変更点](/articles/saz-patch-notes-0806-weapon-balance/)にまとめた。以下は調整前に書いた内容として読んでほしい。

以下は調整が入る前の記述だ。当時の公式は、来るとは言っていたが時期を示していなかった。

公式は開発者ノート#13で武器バランスについて項目を立て、早期アクセス以降に蓄積された実際のプレイデータをもとに性能を細かく分析していると説明したうえで、特定の銃器への偏りを防ぎ、どの武器を選んでも公平な競争ができる環境をつくるため、武器バランスは継続的に調整していくと明記した。「特定の銃器への偏り」という書き方をしている以上、いま何が偏っていると言われているかは把握されていると見ていい。

面白いのは、この調整方針が実プレイデータ起点だと明言されている点だ。つまり早期アクセスで誰がどの武器をどれだけ使い、どれだけ勝っているかが、そのまま次の調整の根拠になる。Xで「まだP90強い」と言い続けることにも意味はあるが、実際に別の武器を握って結果を出すこともまたデータになる。

調整が来るまでの付き合い方としては、P90に寄せて勝ちに行くのも、あえて別の武器で環境変化を先取りするのも、どちらも合理的だ。ただ後者を選ぶなら、調整後に「元から使えていた」という差が効いてくる。「P90精度気になってKRISS使ってるけど可能性を感じています」(@massiro77)のような動きは、その意味では先行投資に近い。

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